昨日、決定通知が届きました。当時の給与明細も会社に台帳も残っていなかったこと、だーさんが途中出世しちゃったことから難航しましたが、たくさんの人の協力があって認定を得ることができました。この場を借りて御礼申しあげます。
報告をだーさんにしました。すごくいい笑顔で笑っています。ちょっとはがんばったので誉めてくれるでしょうか。 さる11/20にだーさんはこの世を去りました。家族に見守られ、ママンさんと手を握り、見つめ合いながら眠りにつきました。この世の最後の光景は最愛のママンさんの顔だったことはだーさんにとってとても幸せなことだったに違いない。 まだだーさんの思い出を語るほど受け入れてはいません。今日の午後、ゴルフ旅行からふいっと帰ってきそうな気がしています。おかしなことに、この数ヶ月ずっと傍にいたのに、顔の細部が思い出せません。なんなんだろうなあ。そばにいすぎて、顔を正面から見たのが亡くなったときだからでしょうか。 写真のコリラックマは3月の検査入院当初からずっとだーさんを見守ってきました。背中には大きなお守りを背負っています。だーさんが昨年末、私にくれた健康お守りでした。大きなお守りを背負ってベッドサイドから、時にはだーさんの頭の横で、時には胸の上で見守っていたクマ公は、看護士さんたちの人気者でした。納棺するかどうかモーレツに迷ったんですが(主に私が)、義姉の「気持ちは分かるけど、お父さんをずっと見守ってきたのだから、寂しくないように一緒にしてあげたらどうかな」という言葉に納得し、一緒に旅立ってもらいました。庭に植えたシンボルツリーのアカシアの新枝と、最後に花がらを一緒にむしったローズマリーの花の枝も一緒です。 だーさんは私たちにたくさんの笑いと、その裏返しの悲しみ、細々とした宿題とプレゼントを置いていってくれました。ネタも残してくれました。悲しいんだけどどうして笑いのネタがちりばめられているのか不思議です。家族と笑いながら泣いて、また笑いました。すごいプレゼントだなあ、これって。 私はまだ整理しきれていない気持ちを抱えてます。でも、少しづつですが、中皮腫というクソ難しい病気に家族の誰かが、あるいは知り合いの誰かが罹ってしまった場合に何かの参考になればという気持ちでしばらくは記事を綴っていきたいと思います。そうだなあ・・・次は非常に実務的な労災について少し書きたいと思います。 #
by memo-of-life
| 2009-12-05 10:02
| 今日のできごと
さて、だーさんは無事に転院しました。
どうも転院前の最後の朝食でヨーグルトか何かを誤飲したらしく、たんがずっとからみっぱなし。ひどく苦しそうでした。 昨日は落ち着いていたのですが、今日はママンさんが行くと鼻の酸素吸入器を外し胸をはだけていたらしく。朝からそんな様子だったのでママンさんが動揺して私と弟にメールと電話をしてきました。私はちょうど外せない仕事の打ち合わせに入るところだったため、病院から家族を呼んでくださいと言われていないことを確認してから、後で行くと約束。弟は勤務先が近いので、メールをみて慌てて病院に行ったら・・・病室にベッドはなく、ママンさんの姿もなく。半分パニックになりながらママンさんに電話したらば「だーさんはエコー撮影があるので、その間ママンさんはお買いものにいってまーす」という返事。弟は脱力したそうな。かわいそうな(笑)きっと最悪の状態を想像して血の気が引いたに違いない。 さらに夕方、だーさんがしきりに何かを訴える。よ・・・よ・・・と呼ぶからママンさんが「ここにいますよ!」といったら両手でバツの字を作って否定。次に私の名前を呼ぶ始末。「今仕事中だから後で来ますよ。私がいるから」といったらまたもやバツ。酷いよだーさん。 私が6時頃病院に到着したとき、だーさんは私に確認した。銀行の預金残高のことを。 よ、て預金のよのこと。私を呼んでいたのは私がだーさんに頼まれていたからだ。なんというコントみたいな家族。 思えば、私たち家族は常に天然性の笑いに満たされていたのだ。 誤飲から口からの水分と栄養補給が禁止されているので口がかわき、たんもどろりとして流動性が少なくて自分では吐き出せないくらい。今日もタン取りがすごく上手な看護士さん(すごい上手い)が何度かじゅぼって取ってくれたのだけど、今日苦しがっていたのはどうもタンのせいだったようで、最後のタンがとれるといびきをかいて寝てしまった。 左顔面マヒのせいでうまく閉じない目の涙が凝固して膜状になり、痛々しかった。看護士さんに目薬さしていいかどうかきいてみよう。 もう自力で嚥下できないため、薬は基本的に飲んでいない。夕方あたりにいつも痛みを感じるようなので、そのときは鎮痛の座薬を入れてもらっている。ぎりぎりの段階だったけどブロック注射をしておいて、それが効いてよかったと思う。タンや呼吸がくるしく、ガンの痛みもあったらきっと直視できないほど苦しむだろうから・・・。そして早い段階でより強い鎮痛剤を点滴で入れて、昏睡状態になっただろうから。 #
by memo-of-life
| 2009-11-13 23:08
| 今日のできごと
明日兵庫医大を退院し、次の病院へ転院します。
長くもあり短くもあり。色々とよくしてもらいました。ありがとう。 本当は日々、毎日書くことがあったんですが、書くと外に流れ出て自分に残らない ような気がして、書けませんでした。 胸の病気のせいか、ストレスか顔面神経麻痺が左半分に出ています。 病院関係者の友だちにきくと、肺の病気で必然的にそうなるのではないので ちょっと珍しい、精神的なものが大きいかもしれないとのこと。ペインの ほうのドクターは病気の進行とブロック注射で神経を麻痺させているのも 影響しているかも、といってました。どっちにしてもいまさら投薬はない だろうから、なにかしてあげたいなあ・・・軽く顔をマッサージするとか。 もうちょっと傍にいたいなあ。もうちょっと長くいたいなあ。 ほんと仕事を全部投げ出したいです・・・このご時世で必要とされるのは いいことだとわかってるけど。しかしウラを返せば役に立つから使われると いうかこんな状況でも仕事をしなくちゃならないわけで、いいように使われて る面があるのも否めない。 だけどだーさんはずっと「仕事はやめたらダメ!」と言ってくれてたので それでもしそのことを負担に思ったら自分の責任に思うかもしれない。 ともかく明日は引越です。じゃなくて転院です。1ヶ月分の色々な荷物を どうやって運ぶのか・・・大きなバッグとか持っていかないと。 今度は個室ですが、日当たりがよいといいなあ。 #
by memo-of-life
| 2009-11-10 19:43
| 今日のできごと
今日は土曜日ですが主治医が時間を作ってくれたので兄弟そろって話を聞きに行きました。ママンさんは今日はお休みです。何度も辛い話を聞くのもしんどいだろうということで。
先週、ママンさんから聞いた話をもう少し掘り下げた話を聞きました。胸膜からリンパ線をとおって肺の中まで腫瘍が進行していて、胸水もかなり溜まっていること。やはり年末がヤマになるかといところ。 兵庫医大ではこれ以上積極的な治療を行わないため、転院が必要になります。色々あって兄弟一致でご縁のある某病院に転院を決めました。今のケアが非常に高いレベルのため同等の内容を求めるのは難しいのですが、今後病気が進み、痛みや呼吸困難になっても最後まで対応してくれることを期待できる点(回りくどい言い方ですが)が大きな判断材料になりました。 呼吸器系の病気なので自宅では恐らく看取れないでしょう。まず患者本人が非常に苦しむだろうから。しかし、緩和ケアというかターミナルケアのある病院が少ないこと、少ないこと・・・よりよい送り方を選ぶのもかなり大変です。少ない選択肢の中でだーさん本人と、主に看護するママンさんの負担軽減も考えなくちゃ。もちろん患者本人の苦痛軽減が一番なんですけど。 で、労災。なんというか・・・久々に「お役所仕事」という言葉がよぎって消え・・・消え・・・消えねえええええ! なんにせよ難しいところで停止しているのは確かです。現在の主治医にコレコレこんな内容でなんか進まないんですが、これってよくあることなんでしょうか? と聞くと首をかしげていました。普通、そういう理由で停止することはほとんどないそうです。一体これはどういうことだ。どっちにせよ今日、確認した話をもう一度労働基準監督署に伝えてプッシュしてきます。普通、申請者側でこんなに動くことなんてほとんどないのに・・・しかもそのペンディング内容は申請者に全然関係ないことなのに・・・場合によっては知り合いの社労士か弁護士に依頼することになるかも。 だーさんは最近非常に良く食べられるようになりました。痛みが抑えられているのと点滴で食欲増進とかなんかホルモン剤関係が入っているらしい。でも寝ている時間のほうが多いです。それでも動きたい、歩きたいという気持ちがあるのか、夜に勝手に歩行器で歩いてガンガンに怒られたりと、やっちゃってくれます。いとおしくて、切ないです。夜は寝てていいんだよ! #
by memo-of-life
| 2009-10-31 23:19
| 今日のできごと
だーさんが入院して1週間が経過したわけですが、この1週間のあいだに色々なことがありました。
ペインの注射のあと陸にあがったタコみたいになったとか、すごい下痢をしたり便秘になったりとか(これはペインと関係ありません)。携帯メールが打てなくなったりとか。時々夢の国の人になったりとか。今日はゴルフの話だったらしい。昨日私が行ったときはしんどさはあっても普通の対応だったんだけどね・・・ そして、科学療法の停止を告げられました。もう体力的にも病気の進行的にもムリでしょうと。 私たちはこの後のベターな方法を考え、選択しなくてはなりません。 今日は仕事の都合で行けなかったのですが、余命宣告が出るのかどうか。一旦、転院した後、在宅ケアにするかホスピスを選ぶのか。うちの近隣で在宅看護と在宅ホスピスを扱っている病院はあるのか、その質。ホスピスならばどこにするか、その質。何をもっても質なのだよ、クオリティが必要で、そのためならどんな支出があってもいい。本当ならだーさんが使うべきお金だったのだから。 できるだけ長く、穏やかにだーさんといっしょに過ごせるような方法を、週末に兄弟会議で検討します。とはいえ、実行部隊はママンさんと私だからな・・・あと親戚に知らせるかどうか、とか。だーさんは知らせないでくれって前言ってたので(常々言ってたし)、ちょっと悩ましい。 ていうか、今週内に労働基準監督署に行ってこよう。診療費はともかくまだ労災認定はおりないのかよ!おせえよ!もう5ヶ月だぞ、なにやってんだコンチクショー! #
by memo-of-life
| 2009-10-26 17:27
| 今日のできごと
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